リフォーム会社の選び方
現在、一部の悪徳業者による詐欺まがいの行為、
あるいはレベルの低い業者によるずさんな工事、手抜き工事など、
リフォームに関連した被害が増加し、大きな社会問題となっています。
このような業者に引っかからないための防衛策として、
絶対に確認しておきたいリフォーム店選びの条件をあげました。
1.所在地がはっきりしている
これは当たり前すぎるような条件に思われますが、
意外と所在地不明のいかがわしい業者というのは多いものです。
チラシやホームページ等では
いかにも大きく宣伝して、実は事務所は
アパートの一室というのも良くある話です。
それが悪いということはないのですが、
トラブル発生ともなれば部屋を引き払って、
もぬけの殻ということも良く聞く話です。

しっかりした事務所、あるいはショールームを構えていて、
「うちは逃げも隠れもしません」という強い意思の感じられるようなリフォーム店を選びましょう。
2.建設業法の許可業者である
リフォーム業も建設業の一種ですから、
当然リフォームを行う業者は建設業法で定められた
許可業者である必要があります。
しかし、建設業法の特別規定として、受注金額が500万円未満の工事については、建設業の許可がない業者でも受注することができることから、事実上リフォームでは、無許可営業が可能という状況にあります。
この規定があるために、技術力のまったくないブローカー的なリフォーム店や詐欺まがいの悪徳業者の参入を許してしまったわけです。
今の時代、許可業者かどうかは最低条件として心得ましょう。

3.リフォーム店としてのキャリアが長い
リフォーム業ほどキャリアが必要な商売はありません。
リフォーム工事は、何も無いところから家を建てる新築工事よりも
はるかに難しいと言われ、たとえ新築工事の実績豊富な業者であっても、
必ずしもリフォーム店として優秀とは限りません。
最近は「リフォームが儲かりそうだ」と新規参入してくる会社が目立ちますが、
そういう経験の浅いリフォーム店ならなおさらです。
やはり長い年月をかけ、研究・工夫を繰り返し、
時には失敗もしながら経験を積んだ、キャリアの長いお店をお薦めします。
具体的には10年程度を一つの目安としてください。
4.リフォーム担当者との相性
満足するリフォームを行うためには、
お客様との様々なやり取りの中から要望を聞きとり、
それを形にしていくリフォーム担当者の提案力、設計力が必要となります。
窓口になるリフォーム担当者はとても重要になります。
お客様とのリフォーム内容の打合せ、金額の打合せ、
工事の打合せなど、様々な打合せを行うこととなります。
目の前のリフォーム担当者をしっかり吟味しましょう。

5.常に工事体制を整備・強化している
住宅リフォームの場合は、実に様々な専門職の工事が必要となります。
当然ながら1社のリフォーム店のみでは、
すべての工事に対応できませんので、多くの専門工事を外注することになります。
その工事職人の技術レベルが未熟だったり、いいかげんだったりすれば、
せっかくの良いプランでも、いくら良い材料を使っていても
不満足なリフォーム工事となってしまいます。
各種の職人と連携・管理し、もし思い通りのレベルに達しない業者があれば、
指導、あるいは違う業者に替えるなど常に工事体制の整備・強化に力を入れる必要があります。
6.地元客が多い・リピーターや紹介客が多い
リフォーム業は、【地域密着型ビジネス】といわれます。
つまり、その地域からの厚い信頼を得て、はじめて成り立つ商売なのです。そういうリフォーム店なら、自然と地元客は多くなるでしょう。

また、一度頼んだリフォーム店が満足のいくリフォームをしてくれれば、
次にまたリフォームする時も、自然と同じリフォーム店に頼むようになると思います。
また、もし知り合いでリフォームを検討している人がいれば、
「良いリフォーム店があるよ」とそのリフォーム店を紹介してあげるに違いありません。
つまり、地元客が多い・リピーターや紹介客が多いということは、
それだけ質の高いリフォームを行っているということの表れです。
これは重要な条件といえます。
7.万一に備え各種保険に加入している
家具や電化製品など家財道具を傷つけてしまったり、
水漏れなどが原因の事故など、
不測の事態が起こらないとは言い切れません。
その内容によっては、
多額の賠償責任がリフォーム店に発生することも十分考えられます。
こうした不測の事態に備えて、各種保険へ加入していることも、
お客様への重要なサービスと言えます。
8.安易に知り合いの方にリフォームを依頼するのは要注意
リフォームを計画し見積りを取ろうとしていたら、
知り合いの方から、
「それ位の工事だったら、うちでもっと安くできるよ」と言って、
引き受けてくれるという場合があります。確かに一見良さそうに思えます。
しかし、リフォームは工事中・工事後も含めて、
その対応には専門店にしかできないノウハウが必要となっています。
もし、その知り合いの方が職人さんだったら、
ちょっとした工事ならともかく、
それなりの工事の場合はやはりリフォーム専門店に
依頼されることをお勧めします。
そして知り合いの場合、
何かあっても今までの人間関係や紹介者との関係で
なかなか言い出しにくいものです。
それは後々取り返しのつかなくなる場合や、言い出すことで人間関係がこじれていやな思いをすることもあります。
また職人側も利益を落として仕事を受けているので、何かと後回しにする場合もあります。

どうしても知り合いの方に頼む必要がある場合は、このあたりのことを頭に入れて依頼しましょう。
9.インターネットでの一括見積サイトの秘密
次にインターネットでの見積り依頼する場合を参考までにお話しします。
最近では、インターネットでリフォームの紹介サイトを利用する方が増えています。
お客様は、同時に何社も手軽に見積りが頼めるし、簡単なので利用者は多いようです。
どれにしても、大元の運営会社からリフォーム会社が紹介される仕組みなのですが、
実はここにも中間マージンが発生しています。
ダイコウも登録しようかと思って、各社調べたのですが、その登録費用や紹介のバックマージンが高いっ!!
例えば、メールで返信するだけで500円/件、そこから契約に至れば、契約金額の5%~15%の紹介料を払います。
ちょっとビックリ。登録するのをやめました。
頭に入れておくことは、紹介サイトから紹介されたリフォーム会社は、運営元に支払うその高いマージンを、お客様のお見積もりに乗せて出しているということ。

ダイコウも一つだけ登録しています。そこは費用がとっても安いので。(笑)