施工業者の選び方
冒頭で、『外壁・屋根塗装工事はクレームやトラブルが一番多い』
とお伝えしましたが、その背景としては、
塗装工事はちょっと仕事を経験すれば容易に独立できてしまい、
手っ取り早く工事が受注できてしまうということがあります。
また、塗装工事自体を下請け会社に
丸投げするところも多いため、トラブルが多いのです。
現在、上記のような背景もあって、様々な会社が外壁塗装工事を行っています。
訪問販売会社・ホームセンター・家電量販店・スーパー・
リフォーム会社・工務店・ハウスメーカー・設計事務所・不動産会社等々・・・。
一方、あちこちで新しくリフォーム会社が開業され、
チラシや各種で広告しているものの、いつの間にか廃業し、
無くなってしまっている会社も意外と多いものです。
最終的に何かあった時に困るのは、お客様ご自身です。
下記を施工業者選びのご参考にしてください。
(『失敗させないリフォーム読本・会社を選ぶポイント』より抜粋)
1. 所在地がはっきりしている
これは当たり前すぎるような条件に思われますが、
意外と所在地不明のいかがわしい業者というのは多いものです。
チラシやホームページ等ではいかにも大きく宣伝して、
実は事務所はアパートの一室というのも良くある話です。
それが悪いということはないのですが、
トラブル発生ともなれば部屋を引き払って、
もぬけの殻ということも良く聞く話です。
事前に会社の存在、事務所の確認をしましょう。
しっかりした事務所、あるいはショールームを構えていて、
「うちは逃げも隠れもしません」という
強い意思の感じられるような会社を選びましょう。
2.建設業法の許可業者である
リフォーム業も建設業の一種ですから、
当然リフォームを行う業者は建設業法で定められた
許可業者である必要があります。
しかし、建設業法の特別規定として、
受注金額が500万円未満の工事については、
建設業の許可がない業者でも受注することができることから、
事実上リフォームでは、無許可営業が可能という状況にあります。
この規定があるために、
技術力のまったくないブローカー的な会社や
詐欺まがいの悪徳業者の参入を許してしまったわけです。
特に塗装工事の業種は会社組織でなく、
許可業者でないところが多くあります。
今の時代、法人組織かどうかはもちろんのこと、
許可業者かどうかは最低条件として心得ましょう。
3.キャリアが長い
最近は「外壁塗装が儲かりそうだ」と
新規参入してくる会社が目立ちますが、
そういう経験の浅い会社ならなおさらです。
やはり長い時間をかけ、研究,工夫を繰り返し、
時には失敗もしながら経験を積んだ、キャリアの長い会社をお薦めします。
例えば、保証書をもらっても、
その時にその会社が存在しなければ意味がありません。
具体的には10年程度を一つの目安としてください。
4.担当者との相性
満足する工事を行うためには、
お客様との様々なやり取りの中から要望を聞きとり、
それを形にしていく担当者の力が必要となります。
その窓口になる担当者はとても重要な役割になります。
お客様との内容の打合せ、金額の打合せ、工事の打合せなど、
様々な打合せを行うこととなります。
目の前の担当者をしっかり吟味しましょう。
5.地元客が多い・リピーターや紹介客が多い
塗装業は【地域密着型ビジネス】といわれます。
つまり、その地域からの厚い信頼を得て、はじめて成り立つ商売なのです。
そういう会社なら、自然と地元客は多くなるでしょう。
また、一度頼んだ会社が満足のいく塗装工事をしてくれれば、
次にまた塗装工事をする時も、自然と同じ会社に頼むようになると思います。
また、もし知り合いで塗装工事を検討している人がいれば、
「良い会社があるよ」と紹介してあげるに違いありません。
つまり、
地元客が多い・リピーターや紹介客が多いということは、
それだけ顧客満足の高い塗装工事を行っている
ということの表れです。
これは重要な条件といえます。
6.万一に備え各種保険に加入している
家の壁や雨戸、車等を傷つけてしまったり、
不測の事態が起こらないとは言い切れません。
その内容によっては多額の賠償責任が発生することも十分考えられます。
こうした不測の事態に備えて、各種保険へ加入していることも、
お客様への重要なサービスと言えます。
7.安易に知り合いの方に外壁塗装工事を依頼するのは要注意
外壁塗装を計画し見積りを取ろうとしていたら、
知り合いの方から、「その工事だったら、うちでもっと安くできるよ。」
と言って、引き受けてくれるという場合があります。
確かに一見良さそうに思えます。
ちょっとした工事ならともかく、
それなりの工事の場合は
ご自分でも会社を探されることをお勧めします。
なぜなら知り合いの場合、
何かあっても今までの人間関係や紹介者との関係で
なかなか言い出しにくいものです。
それは後々取り返しのつかなくなる場合や、
言い出すことで人間関係がこじれて
いやな思いをすることもあります。
また職人側も利益を落として仕事を受けているので、
何かと後回しにする場合もあります。
どうしても知り合いの方に頼む必要がある場合は、
このあたりのことを頭に入れて依頼しましょう。
8.インターネットでの一括見積サイトの秘密
次にインターネットでの見積り依頼する場合を参考までにお話しします。
最近では、インターネットで塗装工事の紹介サイトを
利用する方が増えています。
お客様は同時に何社も、ネットで手軽に見積りが頼めるし、
簡単なので利用者は多いようです。
どれにしても、大元の運営会社から塗装会社が紹介される仕組みなのですが、
実はここにも中間マージンが発生しています。
ダイコウも登録しようかと思って、各社調べたのですが、
その登録費用や紹介のバックマージンが高いっ!!
例えば、メールで返信するだけで500円/件、
そこから契約に至れば、
契約金額の5%~15%の紹介料を払います。
ちょっとビックリ。登録するのをやめました。
頭に入れておくことは、
紹介サイトから紹介された塗装会社は、
運営元に支払うその高いマージンを、
お客様のお見積もりに乗せて出しているということ。
ダイコウも一つだけ登録しています。
そこは費用がとっても安いので。(笑)